素敵じゃない金縛り

友人たちと飲んでいるときに、とある都市伝説を試してみようということになった。
もちろん本当に信じているわけではない。誰にでもある「怖いもの見たさに」というやつだ。


その都市伝説の内容はこうだ。

 まず、O型便座の洋式トイレにしっかりと座る。
 目をつむって、ゆっくり10数える。
 立ち上がる。

この、立ち上がるときに尻が便座から離れなければ、その場に霊が集まってきている証拠らしい。

私と友人たちは、さっそくトイレへ向かう。
ジャンケンで負けた私が便座に座ることになった。
ドキドキしながら便座に腰掛け、目を閉じる。そしてゆっくりと声に出して数を数え始めた。

 1・・・2・・・3・・・・・・

友人たちがクスクスと笑う声が聞こえる。大の大人が便座に座ってバカみたいに数を数えているなんて、私が想像してもかなり滑稽だ。

 6・・・7・・・8・・・9・・・・・・・・10

いつのまにか、友人たちの声が静まっている。
私はゆっくり目を開けた。



誰もいない。
トイレの白熱灯も、心なしか暗くなっている気がする。
きっと、怖がりの私をさらに怖がらせるために、みんなどこかへ隠れているに違いない。
悪ふざけがエスカレートしたら電気を消されるかもしれないと思い、私があわてて立ち上がろうとした。

が、

動けない。
どういうわけか、尻どころか身体が全く動かない。
急に自分の心臓の音が大きくなる。喉のあたりがヒリヒリしてきた。
恐怖のせいか、得体の知れない気配すら感じる。

 どうしよう・・・どうしよう・・・・・・!

焦れば焦るほど、身体のあちこちが軋みを立てる。

 とにかくここから出なければ!!

私は意を決して、固まってしまった身体を無理やり起こす。
背骨が、

 ぎぎぎぎぎぎぎ・・・

と、今まで聞いたこともないような音を立て始めた・・・・・・
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ってとこで目が覚めました。
目が覚めた直後は、見事な金縛り状態;
きっと寝ながら身体動かしてたんだと思うんですが、お陰様で変なところが筋肉痛&首が痛いです。
時々こういう意味不明な夢を見ます。変な本読んだとか、恐怖映画見たとかじゃないタイミングに限って妙にリアルな夢を見るので、脳が心配になることも;
熟睡できてないんかしら?

ちなみに、「O型の便座に~」という都市伝説ですが、そんなもんありません!
さらに言えば、ズボンをおろさずに便器に腰掛けてました。
そういう都合よく話が進んでるあたり、夢って感じです(笑)


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